エピソード1を見終えた時点で正直、続きを見ようか終えようか迷いましたが、もう少し見て決めないとな。
1話を見た限りでは、ちょっと消化不良。
特別「ザ・シューター」ではなくてもいい、要するにスナイパーとしての戦いが少ないじゃんと、しかし、無用な心配でした。しだいにスワガーの力が発揮されていくことに。
「ザ・シューター/極大射程」、このドラマ、間違いなく後半へ進めば進むほど面白さが増します。
結果、エピソード2~10までをイッキ見することに。
- 大統領暗殺の陰謀を企てているのは誰なのか
- スワガーは窮地を脱せられるのか
- アイザックとの関係は?
スワガーの師匠に当たる人物も登場し、話はどんどん盛り上がっていきます。
しかし、まあ、シーズンを見終えると不思議と達成感を味わえますね(笑)
※ネタバレ要素をふくんでいます。ご注意ください。
「ザ・シューター/極大射程」シーズン1・エピソード10までのキャストの感想&ネタバレ
クセのある俳優さんたちいいですよね。
有名とか有名じゃないとか限らずね。
見てていい味出してんなと思えるかどうか。
料理も同じで、メインの具材を引き立てるのは出汁ですよ。
この出汁が本当によくないと。
個が際立っててもいいドラマにはなりません。
ロシア人アレックス
刑務所内でかなり力のある男。
刑務所内では、スワガーと他の受刑者との争いを一声で止めてしまうほど。
部屋では、ソーセージは食う、酒、たばこ、ベンゾ、大麻、コカイン、何でもござれ。
ビスケットオリバほどのアンチェインではないが、こういう存在って実際に刑務所の中にいるものなのか。
ドニーの母ちゃんめっちゃいい人
第2話でドニーの母ちゃんが登場。
めっちゃいい人。
孤独に何かをやり抜こうという主人公にはこういったサポート役が必ず現れます。
犠牲者になってしまうパターンも多いですが、安否が心配。
そして、案の定…。
ミーチャムくせあるぜ
トム・サイズモア、クセありまっせ。
クセがあるからヒール役にぴったりな俳優さん。今回はCIAの工作員。
たしかに上層部の命を受けて悪に手を染めるこういったヒールも必要なんですが、トム・サイズモアはもっとドンピシャな悪役がお似合いかと。
ちょっともったいなかったかな。
ジャック・ペインのイカれてる感
小悪党なんだけれども、上の言うことをただでは聞かない、かき乱す、制御しきれない、そういった存在がストーリーを楽しくしてくれます。
エディ・マクリントックは主にドラマシリーズに出演。
そこまで目立つ方ではないですが、こういうイカれている感の演技はうまい。
マホーンやん!
ご存知の方も多いはず、俳優のウィリアム・フィクトナー。
名前だされてもわからないと思いますが、プリズンブレイクで異様なまでに執着心をもった捜査官役と言えば伝わる人も多いはず。
プリズンブレイクでウィリアム・フィクトナーを初めて見て以来、頭から離れないマホーン。
今回は、ボブ・リーの元上官(師匠!)として登場。
さすが、上官というだけあってボブ・リーが驚くほどの技術。飛んでいる鳥を瞬殺ですからね。
演技うまいんだよー。
何だろう、自然なんですよね仕草やセリフが。
メンフィスの成長
ドラマル
と感じるところが前半戦あったものの、スワガーと共に行動をしていくうちに頼れるパートナーに。
職場では浮いていたものの、スワガーやハワードも認める存在へと。
ハワード・ウッディ
FBI捜査官メンフィスの上司。
最初、トラブルが嫌い、何もしない、めちゃくちゃ嫌なやつなのかと思わせておいて、状況を冷静に分析し、的確な判断をこなせる人物だったハワード・ウッディ。
メンフィスを陰ながら支えるシーンに心動かされました。
「ザ・シューター/極大射程」シーズン1・エピソード10までのストーリーの感想&ネタバレ
ちょいちょい、いい意味で視聴者を裏切ってくる。
バランスの悪い映画やドラマってあるじゃないですか。
そのつながり誰にも分りませんよねっていうやつ。
ドラマル
今まで出てないじゃんというような後出しじゃんけん。
ザ・シューターはありがたいことにそういったことはないかな。
想定の範囲内ギリみたいな。
だから、楽しめます。
アメリカ政府とロシア政府の関係
事の発端は、CIA工作員ヒュー・ミーチャムと裏でロシア政府の上級職員グリゴリー・クルコフと取引。
最終話で分かりますが、ミーチャムはさらに大きな人物の指示を受けていることが発覚。
ミーチャムの指示を受けてシークレットサービスのアイザックは、スワガーに大統領護衛の任務と嘘をつき罠にはめて大統領暗殺の容疑者として仕立て上げます。
ミーチャムの指示を受ける人物はもう一人、ジャックペイン。
ペインはのちにグリゴリーにゆすりをかけるようになります。
事件に関わる人物が増えるほど、埋めなければいけない穴が大きくなり、ミーチャムやグリゴリーの立場が苦しくなっていきます。
人を思い通りすることの難しさを感じさせられます。
見えてきた黒幕
連邦刑務所で対面した2人の間には、かつての戦友としての関係を見ることはできない。
アイザックはこの陰謀を企てた上層部の小間使い。
背景にはロシアとウクライナの対立が見え隠れ。
アメリカ大統領を暗殺したかったのではなく、本当の狙いはウクライナの大統領。
そのウクライナの大統領を撃ったのは、ロシア政府のグリゴリーと契約したアメリカ傭兵企業のロン・スコット。
エピソード10のネタバレ(▶をタップすると開きます。見たくない人は見ないで!)
という背景を利用してさらに”アメリカ政府”が仕組んでいた。そう本当の黒幕はアメリカ政府なんです。CIAのミューチャムの上にはさらに大きな力をもつ存在がいたわけです。ミューチャックの指示で活動していたアイザックの大儀は”アメリカの戦争回避のため”でしたが、事実を知る中でおのずとしていることに疑問を抱き始め、最後は戦線を離脱したいと。
「ザ・シューター/極大射程」シーズン1の面白さ
- エピソード1 「着弾点」
- エピソード2 「脱出」
- エピソード3 「ムサカラ」
- エピソード4 「オーバーウォッチ」
- エピソード5 「火による偵察」
- エピソード6 「血まみれの戦地」
- エピソード7 「デンジャークロス」
- エピソード8 「レッド・オン・レッド」
- エピソード9 「弾道の強み」
- エピソード10「プライマーコンタクト」
どのエピソードも40分程度と短く、エピソード1を見始めると次が気になりどんどん進めてしまうかも知れません。
夜中に1話だけ見て寝ようが通じないかも知れないので、お気をつけて(笑)
わたくし、サバゲーを嗜みます。サバゲーでは、森と同化し敵が迫ってくるのを待つのが得意なわたくしです。
あの緊張感、敵が気づいていないところ「パン!」と打ち抜く。
ドラマル
どこから撃たれたという顔を見るのが何よりも楽しい。
あ~思い出しただけでも、ニヤニヤが!
スナイパースワガーすげー
スワガーは凄腕のスナイパー、”仕留め屋”(ネイラー)とも呼ばれています。
その凄腕スナイパーたる所以は、アフガニスタンにある女子学校をタリバンの小隊が急襲。
スワガーとドニーは二人で、200人の小隊と戦闘。
46時間、移動し撃って、ひたすら戦闘。
結果、指揮官レベルを51人を倒すという化け物じみたスナイパーなのです。
もはや生きる伝説。
アメリカン・スナイパーのクリス・カイルと戦わせてみたいと思うのは私だけではないはず。
スワガーが教えてくれたこと
サバゲーで活用できる知識をスナイパーのスペシャリスト、スワガーから教えてもらいました(笑)
- 四肢を撃つ
あえて即死させない。弱らせること時間をかけること。 - 胸部の中心を撃つ
血圧をゼロに。 - キルショットは頭蓋骨へ
糸の切れた人形のように、脳が事態を理解する前に・・・。
サバゲー&FPSでムビMAX!に、もはや向かうところ敵なし。知っていることとできることは違うんですけどね。
スワガーが射撃の練習をするシーン。これがよだれもんですよ。
銃をぶっ放すシーンがあっても、なかなか銃の練習をするシーンはないじゃないですか。
これはたまらんですよ。
ライフルを構える格好を一時停止して真似してしまいました。
また、スワガーの倉庫にはたくさんの銃や装備品が並んでいます。
じっくり見ることはできませんが、武器がかけられている部屋を見ると興奮!
こんな自分だけの小屋がほしい・・・。
ちなみにスワガーが愛用している銃はライフルは、チェイタック・インターヴェンションM200(シャイアンタクティカル社開発)
→Savage M110 ws Saber-Forstt SVL-A2 MRC(M110)※修正 M200は映画版でした。ご指摘くださったさ様ありがとうございました。
と呼ばれる大型長距離狙撃銃だそうです。
有効射撃距離はなんと2.3キロ。化け物か・・・。
ゲーム中でもその距離無理だわ。
映像のきれいさに目を奪われる
ロケ地の選択がいい。舞台の最初に登場する森林。映像が異常にキレイなんですよね。
つい、
ドラマル
と声が出てしまう。
こういったところでキャンプしてみたい。
日本の森林と海外の森林て違いがありますよね。
何が違うかを具体的には説明できないけれど、見たらその違いが分かる。
狙撃手(スナイパー)の思考が可視化
伝説とまで言われたスナイパー同士のお互いの手の内を探り合う思考が可視化される。
「きっと、あいつならこうしてくるだろう」
そういった心理戦が今作では、可視化されているのが特徴的。
実際のスナイパーも地形、建物、風、軌道などを計算しているのだろうかと考えるとワクワクしてきますね。引き金を引く瞬間の緊張感は、経験した人にしか理解できない感覚なのだろうと。
映画やドラマでは、非現実を現実として味あわせてくれます。
アイザックの良心が崩れていく
以前は戦地でスワガーの上司であったアイザックがどんどん悪の道へ。良心よりも上層部の意をくみ取ること、自身の出世や保身のために犯罪を犯していく。大儀のためなら小さな犠牲はいとわない。
上に立つ人たちは実際にこういった気持ちになるものなのか、気になります。
「ザ・シューター/極大射程」シーズン1の残念だったところ
- 興ざめしてしまうシーン
- 侵入、脱出があっけないシーン
- 戦闘もっともっとほしかった
あっ、でも十分面白いですよ。強いて言うならこの3つです。
興ざめしてしまうシーン
面白い作品でも興ざめしてしまうシーンがありませんか。仮にも大統領暗殺の疑いをかけられているスワガーに妻が会いに行く。
スワガーが会いに行くのはまだ百歩譲ってありだとは思うんです。妻が会いに行く。それはさすがに無理でしょ。こういったシーンが本当に必要なのかどうか。せめて電話で終わらせておいてくださいよ、と心の中で突っ込んでしまう。
侵入、脱出があっけないシーン
刑務所からの脱出、大使館への侵入など。作品のバランスの問題ということで受け入れますが刑務所からの脱出でドラマができちゃうくらい難儀なことですよね。侵入するのも脱出するのも容易なんですよね。もうちょっと工夫してほしかったなーというのが個人的な感想。
戦闘もっともっとほしかった
多人数対スワガー、森の中でのスナイプがもっと欲しかった。欲を言えば、スワガーの思考をもっと見せてほしい。スナイプする際の風や高さ、速度の計算など目に見えるように表現されていた工夫はかなりよかったんで、もっと見たかった。
「ザ・シューター/極大射程」のキャスト
原作は、スティーヴン・ハンターの「極大射程」、アメリカでめちゃくちゃ売れた本になります。そして、2007年に映画公開された「ザ・シューター/極大射程」。(以前私はこれを見たんですね。)
本作は、それを”Netflixオリジナルでドラマ化”。ドラマ化することで原作を細部までこだわって再現しています。2019年現在シーズン3まで公開されています。
原作/スティーヴン・ハンター
監督/ジョン・ラヴィン
- ボブ・リー・スワガー/ライアン・フィリップ
- ネイディーン・メンフィス/シンシア・アダイ=ロビンソン
- アイザック・ジョンソン/オマー・エップス
- ジュリー・スワガー/シャンテル・ヴァンサンテン
そう「父親たちの星条旗」で見たことがあったんですね。だいぶ前だから忘れてしまっていました。ごめんちゃい。
「ザ・シューター/極大射程」を楽しめる人はこんな人
あくまで個人的な見解ですが、
- ボーンシリーズ
- ザ・スナイパー
- 処刑人
- 96時間
- 完全なる報復
- トレーニングデイ
主人公が騙され、嵌められる。そして、復讐へ。
完璧無敵なわけではないけれど、人並み外れた力を持つ主人公という点では似ている作品ではないかと。
無敵ではないところが、面白いんですよね。どこか緊迫感がある。一瞬でも気を抜けばやられてしまうかもしれない危うさ。
まとめ
残念なところで取り上げたように「そんな簡単に脱獄できちゃう?」というシーンはもうちょっと丁寧に描いてほしいなと思ってしまったものの脱獄メインの話ではないから仕方のないこと。ストーリーはシンプルで飲めり込める。
エピソードが進むにつれて、話の展開が早くなる、徐々に明かされていく黒幕の存在、そして、一番期待の戦闘シーン。スナ最高。もっとおかわりほしかった。
伝説のスナイパーとしての実力はスナイプだけはなく、卓越したサバイバル能力。スワガー”おれが得意なことをする。狩りさ”言葉通り、確実に黒幕に迫っていくスワガー。
最後のシーンで、やっぱ、さらに大物がいるわけね。次も見たいわというエピソード10の終わり方。
このままシーズン2へ、突入します!
<どうでもいい話>
本編中、弁護士とのやり取りの中で出てきたノート。
アメリカのノートってどうして紙が黄色なんだろう。
使ったことがある人はわかるかも知れないが、日本の用紙と違って品質がよくなくて書きづらい。
アメリカ人が日本のノートを使ったら絶対品質のよさに驚くと思うのだが。
「ザ・シューター/極大射程」が見られるのはNetflixだけです。
興味がある方はぜひNetflixを検討してみてください。
主人公愛用のライフルをM200と書いてますがそれは映画版では無いでしょうか?ネットで調べて間違ったんでしょうけど画像見れば違うの分かりますよね普通。サバゲーやってるなら尚更。
さ様
本ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。
また、ご指摘の点、知識不足で恥ずかしいところをお見せしました。調べ直しまして、M110だと分かりました。
さ様の知識に助けていただきました。
記事の修正しておきます。どうもありがとうございました。